頭皮トラブル別のケア方法:フケ、か ゆみ、炎症への対処法

  1. ケア

頭皮はとても敏感な部位でもあるため、ちょっとした刺激やダメージでトラブルの原因に繋がってしまうケースも少なくありません。頭皮は髪の毛が育ついわゆる土壌のような大切な場所なので、頭皮トラブルが悪化してしまうとこれから成長してくる髪の毛にも悪影響を与えてしまう可能性があるのです。

「最近フケが出る…」
「頭皮がかゆくて掻いてしまう…」
「頭に何かできていて痛い…」

このように頭皮のトラブルといっても、いくつかのパターンに分かれています。誰にでも起きてしまう頭皮トラブルですが、頭皮に対しての対処法と言われても知らない方がほとんどではないでしょうか。

わからないからといってそのまま放置してしまうと、さらに深刻な状態となってしまうので早めの対処が大切となるのです。

そこで今回は頭皮についてのあれこれから、頭皮のトラブル別のケア方法や対処法まで詳しくご紹介させていただきます。

頭皮の仕組み

頭皮はお肌と同様に、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層から成り立っています。一番表面にある表皮は外的刺激から頭皮を守るバリア機能の役割を果たしているのです。

真皮は皮膚の大部分を占めており、コラーゲンやヒアルロン酸などを生成し、肌のハリや弾力の要となっています。皮下組織は一番底の部分にあり、表皮と真皮を支えて衝撃を分散する働きもあります。皮下組織の大半は皮下脂肪となっており、体温の調整も行ってくれているのです。

この3層の機能によって、お肌や頭皮は維持されています。頭皮の場合、真皮の毛根にある毛乳頭から髪の毛が生成されていきます。毛乳頭には毛母細胞と呼ばれる細胞が存在しており、この細胞が分裂し髪の毛が生成し成長していく仕組みとなっています。

毛母細胞が正常に機能するためには、頭皮の血流をよくし髪の毛の成長に必要な栄養をしっかりと毛根に届けなくてはなりません。

頭皮環境と血流と髪の毛一つ一つは関係なさそうでも、一連の流れで繋がって影響しているのです。

頭皮トラブルの原因

頭皮トラブルはどのようなものがあり、何が原因で起こってしまうのでしょうか。種類や原因について詳しくご紹介させていただきます。

フケ

頭皮はお肌と同じように、平均28日周期で肌が入れ替わりターンオーバーします。このターンオーバーでは古くなった頭皮が上がれ落ち、新しい頭皮へと移り変わっていくのです。

通常はこのターンオーバーで自然に剥がれ落ちた肌はとても小さく、普段のシャンプーなどのケアをしていれば気になることはほとんどありません。しかしこの古くなり剥がれ落ちた肌が目立ってしまう場合があります。実はそれがフケの正体なのです。

頭皮は身体の中でも特に皮脂の多い部分となっています。そのためこの皮脂のバランスが崩れてしまうと、フケの増加へと繋がってしまう可能性が高くなってしまうのです。

フケには大きく分けて2種類あり、ベタベタタイプの「脂性フケ」とカサカサタイプの「乾燥フケ」に分けられています。

脂性フケは皮脂が過剰に分泌して頭皮がベタつくだけではなく、細菌も繁殖させてしまい、ターンオーバーを乱してしまいます。ターンオーバーが乱れてしまうと、大量にフケが発生してしまい、地肌に残った皮脂や汚れと混じりよりベタついたフケとなってしまうのです。脂性肌の方や汗をかきやすい体質の方に多くみられます。

逆に乾燥フケの場合は、洗い過ぎや乾燥によって、頭皮の皮脂が不足してしまうことが原因になっています。頭皮が乾燥してしまうと、頭皮のターンオーバーの周期が早まってしまい、まだ未熟な角質まで剥がれ落ちてしまいカサカサなフケとなってしまるのです。

かゆみ

頭皮にかゆみを感じてしまう原因は様々あり「乾燥」「薬剤が合わない」「ケア不足」など多岐にわたります。かゆみを軽視していると、集中力が低下したりストレスの原因となってしまったりと、日常生活にも影響を及ぼす厄介な症状です。原因別にも詳しくみていきましょう。

・乾燥

元のお肌が乾燥肌の方の場合ですと、頭皮も乾燥しやすい状態にあります。特に湿度の下がる冬場や、エアコンなどの暖房器具を使う環境に長くいると、より乾燥しやすくなってしまうのです。

頭皮はある程度、自分から分泌される皮脂で膜を張り保護しています。しかし、乾燥がひどくなってきてしまうとこの皮脂も不足してバリア機能が低下し、外的刺激に対して敏感になってしまうので注意が必要です。

・薬剤が合わない

カラー剤やパーマ液などの施術で、直接頭皮に触れてしまう薬剤に合わない成分が配合されてしまっていると、頭皮にかゆみを感じてしまう場合があります。

同じカラー剤でもメーカーや種類によって配合されている成分は異なっているため、今までは大丈夫でもメーカーを変えたら症状が現れてしまうケースもあるのです。

肌に刺激となるだけではなく、アレルギーのケースもあるので、あまりにも症状が強く出てしまう場合は直ちに使用を控えて、医療機関で診断してもらうと安心です。

・ケア不足

頭皮は皮脂の分泌の多い部位でもあるため、シャンプーできれいに洗っても数時間も経つと、皮脂がまたどんどん分泌されてきてしまいます。シャンプーなどの頭皮のケアが不足してしまうと、頭皮に皮脂をエサとする細菌が繁殖してしまい、頭皮のかゆみの原因にも繋がってきてしまうのです。

頭皮には通常マラセチア菌が存在していますが、普段は悪さをする菌ではありません。しかし皮脂などのエサが豊富な環境となってしまうと、大繁殖してしまい頭皮の刺激となってしまうのです。

シャンプーのし過ぎなどもよくありませんが、頭皮を清潔に保っていないと皮脂が増えてしまい、かゆみの原因となってしまいます。

炎症

頭皮はデリケートな部分で、少しの摩擦や刺激で炎症を起こしてしまう可能性があります。自分では炎症が起きていると見えませんが、ヒリつきや触った時の触感などで判断できる場合があるのです。

美容室などで指摘される場面もありますが、かゆみやフケも伴うケースも多いのが特徴です。炎症の原因は以下のようなものが考えられます。

・接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は肌に合わない物質に触れてしまい、炎症を起こしてしまう皮膚炎となります。湿疹やかゆみの症状が現れ、ひどいと腫れたり水ぶくれができてしまいます。

特定の物質に触れた部分に症状が現れる特徴があります。その物質が刺激となって炎症を起こしてしまう場合と、アレルギー反応を起こしてしまい炎症を起こす場合と2つのパターンもあるのです。

・脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌によって引き起こされてしまいます。皮脂が過剰に分泌してしまい皮脂が毛穴に詰まり、マラセチア菌が繁殖してしまい、この刺激が元となって炎症を起こしてしまうのです。

食生活、ストレス、ホルモンバランスなどが原因で起こることもあります。

参照:かぶれ Q11 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

トラブル別のケア方法

頭皮のトラブルといっても様々な原因があります。それぞれの頭皮トラブル別の対処法をご紹介させていただきます。

フケ

・シャンプーしすぎない

シャンプーを必要以上に行ってしまうと、頭皮や髪の毛を保護している大切な皮脂まで洗い流してしまうのです。肌質にもよりますが、1日多くても2回程度にとどめておき、バリア機能を低下させないように注意してください。

・頭皮を清潔に保つ

シャンプーし過ぎはよくよくありませんが、あまりしないのも逆効果となってしまいます。皮脂の分泌量の多い頭皮は、特に気にしつつ清潔に保つように心がける必要があるのです。

毎日のシャンプーに加えて、スカルプシャンプーやヘッドスパを定期的に取り入れて、毛穴に皮脂を詰まらせないように対策を行うと安心です。

・たっぷりの泡で優しくシャンプーする

シャンプーの泡立ちが不足すると、頭皮に余計な摩擦や力が加わってしまい、ダメージを与えてしまいます。地肌からしっかりと弾力のある泡を作り、指の腹を使って優しくシャンプーして汚れを落としていってください。

かゆみ

・スカルプエッセンスで頭皮に栄養を
お肌に化粧水や美容液が必要なように、頭皮にも潤いや栄養が必要となっています。通常の化粧水などは、髪の毛が密に生えている頭皮には馴染ませにくいため、頭皮専用のスカルプエッセンスを使用して頭皮に栄養と潤いを与えてあげてください。

・パッチテストを行う

特にヘアカラーを行うときには、事前にパッチテストを受けてお肌に反応が出ないかチェックしておくと安心して施術を受けられます。はじめて使用する薬剤の前や、普段使用していても、違和感がある場合は一度確認しておくと安心です。

・適切な頭皮ケアと習慣

フケの場合と同様に頭皮を清潔な状態を保つケアはとても大切で、かゆみの予防としても重要です。頭皮環境を整えておくと様々な頭皮トラブルの予防へと繋がっていきます。

頭皮環境を整えるとなると、盲点となりやすい生活習慣にも注意が必要です。健やかな頭皮や髪の毛の生成には、食事から得る栄養が必要となります。

偏らずバランスのいい食事を心がけ、様々な栄養を摂取してみてください。睡眠不足やストレスも頭皮環境を乱す原因となってしまうので、規則正しい睡眠生活と過度にストレスを溜め込まないケアも大切となってくるのです。

炎症

・炎症が起きてしまう原因の排除

何を使って炎症が起きてしまうかと特定できている場合は、その原因となる成分の使用を止めてみてください。使用を止めてみて症状がおさまる場合は、その成分が合わない可能性が高くなるので、避けてアイテムを選ぶようにします。

・掻きすぎないように注意する

炎症がおきてしまうとつい必要以上に触れてしまったり、掻きむしってしまったりと炎症を余計に悪化させてしまうケースが多くなるのです。手には雑菌がいるので、直接触れて菌が入り込み余計に悪化してしまう可能性もあるので、意識的に触らない心がけが大切です。

・肌に優しいシャンプーを選ぶ

毎日使用するシャンプーですが、シャンプーの種類によって洗浄力は全く異なっています。洗浄力の強いシャンプーを選ぶと、頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまい、バリア機能が低下して頭皮が敏感になってしまいます。

アミノ酸系など優しい洗浄力で必要な皮脂を残してくれるシャンプーを選ぶようにしてみてください。

関連記事はこちら▼
頭皮の健康をサポート!スカルプケアシャンプー&ヘアエッセンスで 

まとめ

頭皮トラブルの原因は様々ですが、原因は似通った点が多くあります。そのため、頭皮環境をいい状態に保ち、清潔を心がけるだけでもかなりの頭皮トラブルを防げる可能性があります。

一番取り入れて頂きたいのが、優しい洗浄力のシャンプーで頭皮を清潔に保つケアです。頭皮に皮脂が残っていると皮脂が酸化してしまい、さらに刺激となってしまいます。日々のシャンプーを適切に行い、皮脂と汚れを貯めないようなケアが重要となるのです。

シャンプーの種類に迷ったときにオススメしたいのが、綺和美のスカルプマッサージシャンプーです。アミノ酸系の洗浄成分でマイルドに洗い上げてくれ、頭皮にも優しい処方となっているので、デイリーに使用できるスカルプシャンプーとなります。

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